ベイトフィネスリールのラインキャパが小さい理由
バス釣りに用いられる一般的なベイトリールなら、最大糸巻量は「100m」程度。
しかし、ベイトフィネスリールの場合、最大糸巻量は「50m」や「75m」程度とラインキャパが小さい機種も多いです。
リール名 | ラインキャパ | スプール重量 |
---|---|---|
T3 AIR | フロロカーボン 8lb-50m | 約9g |
SS AIR | フロロカーボン 8lb-50m | 約9g |
アルファス AIR | フロロカーボン 8lb-50m | 約9.5g |
16アルデバランBFS XG | フロロカーボン 8lb-45m | 約8g |
アルデバランBFS XG LIMITED | フロロカーボン 8lb-45m | 約9g |
Revo LT | フロロカーボン 8lb-100m | 約8g |
Revo LTZ | 【本体】 0.235mm / 8lb-50m 【スペア】 0.235mm / 8lb-100m | 約8g |
Revo LTX | ナイロン 8lb-100m | 約8g |
PX68 リベルトピクシー | ナイロン 8lb-100m、10lb-75m | 約14g |
PX68 SPR | ナイロン 6lb-100m、8lb-80m | 約12g |
カルカッタ コンクエスト 50DC/51DC | ナイロン 6lb-140m、8lb-105m、10lb-90m、12lb-70m | |
エランMTX | ナイロン 6lb-100m、8lb-80m | 約15g |
アルファス フィネスカスタム | ナイロン 8lb-100m、10lb-75m | 約14g |
ラインキャパが小さいことのメリット
ベイトフィネスリールがラインキャパを小さくしている理由は、スプールを軽量化する為です。
巻糸を減らせば、スプール重量も減ることになります。
スプールの総重量を軽くすることで、キャストの際、スプールを回転させる為に必要な力が小さくなり、より軽く小さなルアーも飛ばせるようになります。
つまり、スプールの重量が軽く、ラインキャパが小さいリールほど、軽いルアーを投げられる可能性を持っています。(あくまで「可能性」であり、実際にはブレーキシステムの性能やベアリングの品質などによっても違います)
ラインキャパが小さいことのデメリット
巻糸量が少ないデメリットは、太いラインを巻いた時に遠投ができなくなることです。
T3の仕様を参考にしてみると、12lbほどの太いラインを巻いた場合、30mしか糸を巻けません。
ライン強度 | 限界糸巻量 | 推奨糸巻量 |
---|---|---|
6lb | 50m | 30m |
8lb | 50m | 30m |
10lb | 45m | 30m |
12lb | 40m | 30m |
これだと、陸っぱりの釣りで『遠投』しようとした場合には、ラインが足りず、目的のポイントまでルアーを飛ばせないかもしれませんね。
ただ、実際にはベイトフィネスリールで遠投する機会はないので、普通に使う分には飛距離が30m出せれば十分です。
なお、ベイトフィネスリールはブレーキシステムの性能も高いので、よほどの事がない限りラインをカットしないといけないようなバックラッシュも起こりません。
しかし、根掛かりだけには注意が必要です。
何度も根掛かりすると、さすがにラインの巻き量が足りなくなってしまいます。
ちなみに私が使っているベイトフィネスリールには、8lbの太さのラインを30m程度しか巻いていません。
スプールが透けて見えるくらい少ないですが、ライトリグから小型プラグをメインに扱うので、できるだけスプールの重量は軽くしておきたいのです。
もちろん、バックラッシュの「バ」の字も出ないくらい、気持ちいいキャストができますよ。