各メーカーの特長とブレーキシステムの違い
現在、ベイトフィネスリールを発売しているメーカーの中で、主流となっているのが「ダイワ」「シマノ」「アブガルシア」
これらのメーカーよって、どんな違いがあるのか?また、それぞれの特徴は何か?
簡単に書くと、こんな感じです↓
- ダイワ … 飛距離を少し落としてでも、誰にでもストレスなく扱えるよう機能性を重視。
- シマノ … 飛距離性能は最大限、能力を引き出すのは使い手の技術力。
- アブガルシア … 自分でカスタムしたい人向け。性能に余地を残した分、低価格。
そして、ダイワとシマノの違いを説明する際に、よく言われるのが「キャストのしやすさ」です。
ダイワの方がバックラッシュしにくいので初心者にも扱いやすいが、シマノの方は難しいと言われています。
その理由となっているのは、「ブレーキシステムの違い」によるものです。
ダイワ・アブガルシアのベイトリールには主に「マグネットブレーキ」、シマノのベイトリールには「遠心ブレーキ」が採用されています。
マグネットブレーキシステムとは?
マグネットブレーキは磁石の特性を活かしたブレーキシステムで、スプールの回転速度に比例してスプールの回転を弱める仕組みになっています。
常に安定したブレーキが掛かかるので、使い手の技術はそれほど必要しません。
■マグブレーキ搭載のベイトフィネスリール
- SS AIR(Daiwa)
- T3 AIR(Daiwa)
- アルファス AIR(Daiwa)
- SV ライト リミテッド(Daiwa)
- PX68 リベルトピクシー(Daiwa)
- アルファス フィネスカスタム(Daiwa)
- ロキサーニ BF8(Abu)
- Revo LTX-BF8(Abu)
- Revo LT7(Abu)
- Revo LT、Revo LT 6(Abu)
- Revo LTZ AE74-Racing / limited7(Abu)
- Revo LTX(Abu)
- アルデバランBFS XG 2016(SHIMANO)
- カルカッタコンクエストBFS HG(SHIMANO)
- スコーピオンBFS XG(SHIMANO)
遠心ブレーキシステム(SVS)とは?
対して、遠心ブレーキは摩擦力を活かしたブレーキシステムで、スプールの回転速度が高い時(キャスト時)に強いブレーキが掛かる仕組みになっています。
その為、着水前にはブレーキが掛かりませんので、サミング技術(手動ブレーキ)や細かなメカニカルブレーキの設定が必要となります。
しかしその分、弾道に伸びがでますので、使い手の技術次第で飛距離に大きな差が出ます。
■遠心ブレーキ搭載のベイトフィネスリール
- アルデバランBFS XG LIMITED(SHIMANO)
- アルデバランMGL(SHIMANO)
- PX68 SPR(Daiwa)
- カルカッタ コンクエスト 50DC/51DC(SHIMANO)
- フルレンジBF(Tailwalk)
- ELAN MTX 10th Anniversary Limited(Tailwalk)
- エランMTX(Tailwalk)
マグネットブレーキ(Daiwa・Abu) VS 遠心ブレーキ(SHIMANO)
最近では、マグネットブレーキ・遠心ブレーキ共にそれぞれのデメリットを補う為、インダクトローターが可変したり、電子制御を行ったりと、機種によってはさまざまな工夫が施されています。
その為、「ダイワのリールだから飛ばない」だとか「シマノのリールだからバックラッシュしやすい」だとかは一概には言えません
ただし、扱いやすさなら「ダイワ」、性能重視なら「シマノ」、値段がやすいのが「アブガルシア」といった構図は昔から変わらないので、ベイトフィネスリールを選ぶ際の参考にしてみてください。